家族4人で海外旅行に行くことになりました。
妻発の企画ですが、まあ子どもたちにも良い体験になると思いますので、私も納得しました。
なんだかんだで総額70万円位にはなりそう。
その結果、ただでさえ崩壊気味の投資計画はますます苦しくなります。
旅行の他にも出費が多くなってきましたので、私も思わず、
「大した年収でないのに子どもを私立高校に通わせているんだから、他のところは普通の家庭より我慢しないと…」
と、口走ってしまいました。
妻の意見は、
「人生、楽しみがないと頑張れないし、
楽しみがあるから仕事も頑張れるんだから」
というもの。
それも、尤もな意見ではあります。
おかげで、しばし険悪なムードに…
経済合理性から云えば、初めに出来るだけ我慢して(節約して)投資に回し、その投資資産から得られる利回りを享受して、そのお金で楽しむ~という方が効率的と考えられます。
よく例え話であるように、蛇口から水が出てきてもそれをすぐに飲んではいけない。
コップにその水を溜め、そのコップから溢れ始めたら初めてその水を飲むべし。
(あるいは、その溢れた水もすぐに飲んではいけない。その水も別のコップに溜め、それが溢れ始めたら初めて飲んでよし~など、キリはない)
結局、人生は先に楽しむべきか?
それとも、後になって楽しむべきか?
という、結論が出なそうな問題になっていく訳です。
若さがあって初めて楽しめる事もあるし、楽しむ事によって仕事をより頑張れるので収入がUPするというのも確かです。
さらには、人間は経済合理性よりも感情が優先する生き物なので、そもそも論理的なことばかり云っているのは現実的でないともいえます。
まあ、今回の旅行は私もごちゃごゃ云わずに楽しむつもりです。
それにしても、独身であればこうした問題も自分の価値観一つで決定できます。
しかし、既婚者であれば自分の価値観だけで進められないのが現実ですね。
それも人生というものです。
さて、せっかくこうした問題提起がなされた(?)ので、自分の価値観ではなく妻の「先に楽しむほうが良い」という点について少し考えてみました。
そうすると、昨今話題になり始めている「預金封鎖」「資産税」にも少し繋がる話かなと思い始めました。
財政破綻していた日本で終戦直後に行われた「預金封鎖⇒資産への課税」は、今の日本にとってもリアリティがあります(どっかからお金を持ってこないと回らない状況ですからね)。
つまり、一定以上の資産(現預金、有価証券、不動産など)を保有している人を対象にして、資産額の多寡により累進課税する訳です。
確か、終戦直後の時は現在のお金の価値でいう5,000万円以上の資産保有者に課税がされたと何かで読んだ記憶があります。興味ある方は、ご自身で調べていただきたいのですが、かなりエグい税率でした(超富裕層は90%だったように記憶しています)。
もし今後、資産課税が行われる場合には「いくら以上」に設定されるかは不明ですが、たとえば「3,000万円以上」などと設定されたら、ウチだって課税対象になるかもしれません(持っている不動産がいくらと査定されるかに大きく左右されそうです)。
そのように、所有している資産に課税される「資産課税」が現実に起きた場合には、先に資産形成などしていない方が良いともいえます。
それより先に消費で人生を楽しみ、色々な経験を積んでおく事によって未来にお金を稼ぐ力を自分の中に溜め込んでおいた方が良いといえます(自分の元気、スキル、経験には課税されないでしょうから)。
まあ、しがない夫婦喧嘩から預金封鎖・資産税にまで思いを馳せるという呑気な休日でした。
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